2023-05-02
親から事故物件を相続しなければならない方が、売り払いや維持管理、税金などの取扱いに困って相談に来たことがあります。
この記事では、事故物件における固定資産税の取扱いや減額する方法を説明するので、事故物件の相続を予定されている方は、お役立てください。
\お気軽にご相談ください!/
固定資産税は、毎年必ず支払わなければならないもので、事故物件だとしても免税扱いにはなりません。
それだけではなく、相続税についても通常の物件と同様に課税されます。
建物を管理する場合、税金だけではなく維持するために定期的な清掃や設備のメンテナンスなどが必要になり、負担が発生するのが一般的です。
このため、ほかに相続する財産がなく、この物件の資産価値が低い場合には放棄を検討したほうが得策と言えます。
また、放棄した場合でも市町村の課税台帳に記載されると、固定資産税が課税されるケースがあるので注意してください。
\お気軽にご相談ください!/
計算方法は、事故物件でも一般的な物件と変わらず、税率は一般的に1.4%となり、税額の計算方法は建物の固定資産税評価額に税率を乗じることになります。
ただし、建物が建っている土地の課税標準額は固定資産税評価額の6分の1と大きく軽減されています。
瑕疵を下げるよう更地にしたいと考える方がいますが、更地にすると税額は建物が建っている土地の6倍になるので注意が必要です。
誰も住まずに空き家を放置していると特定空き家に指定されることになり、特定空家に指定となった物件は軽減対象から外れます。
指定されないためには定期的な清掃のほか、壁や屋根などが故障した際には修繕を施すとともに、草刈りなど敷地の整理が求められます。
\お気軽にご相談ください!/
固定資産税は、一定の要件を満たすことにより減額になります。
一つ目は課税標準額が土地については30万円未満、建物は20万円未満、償却資産が150万円未満の場合には免税になります。
この場合、土地については同一の市区町村にある合算額で算出する扱いになるので注意が必要です。
住宅用の建物がある土地は住宅用地の特例が適用され、敷地面積が200㎡以下のときは6分の1となり、200㎡を超えても3分の1に減税となります。
長期間にわたり高い性能を維持できる住宅にリフォームすると長期優良住宅リフォームに指定となり、翌年の固定資産税が3分の2に減額されます。
また、土地を農地転用すると住宅地のときよりも最大で10分の1まで減額できますが、農地転用はハードルが高く、現実的ではないかもしれません。
不動産売却で売却益が発生すると所得税だけを支払えば良いとお考えの方もおられますが、所得税以外にも支払う税金はあります。 この記事では、不動産売却にかかる税金と控除について解説しています。...
2022-08-30
不動産売却をした際は、どのような種類の税金がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。 今回は、不動産売却で支払う税金の種類や譲渡所得税の計算方法について解説します。 税金を節税す...
2022-09-13
不動産売却をすると、所得税が課税されます。 また、他にも税金が課されますが、どのような種類があるのでしょうか。 さらに、確定申告についても気になると思います。 この記事で解説していくので...
2022-10-11
不動産を売却して利益が出た場合、売却益が大きいほど譲渡所得税の課税額が大きくなりますが、有効な節税対策はないのでしょうか? まず課税対象となる譲渡所得は、「譲渡所得=譲渡価額ー譲渡費用ー...
2022-10-18